十種類の星(通変星)の特徴



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相剋の関係 相生の関係

比肩(ひけん)

自我が強い、負けず嫌い、非協調性、人の言うことを聞き入れない。一本調子で、融通が利きません。わがままで他人言うことを素直に間き入れません。自尊心が強い、他からの束縛を嫌う、人の好き嫌いが激しい、損得にこだわらず感情で支配される、陰の日生まれの比肩に(乙、丁、己、辛、癸)はそれほど強くなく、内向的で、偏屈です。陽の日生まれの比肩(甲、丙、戊、庚、癸)は喧嘩早く、激烈です。一面協調的で世間づきあいのいい面もあります。
劫財(ごうざい)

自我が強く、負けず嫌いだが人との協調性はある。人とのかけひき上手。比肩は陽性、劫財は陰性です。このタイプは自尊心の強さを外に表すことなく、協調性を持ちます。しかし本来は自己本位で気性は激しい。身内の世話が多い、普通の人以上に利に敏感、入るより出る方が多い、山っ気が多くギャンブルなどを好む、外面はとてもよく職場での受けもよいのだが家庭では人が変わったようにワンマンになるタイプ。闘争といったゆがんだ形で出してしまいがち。他人に対して薄情だとか、親切そうに見えて内心に毒があると受け取られがち。一つ事を集中してやるという長所あり。
食神(しょくしん)

性格もおおらかであっさりとして、体格もややでっぷりとして血色もよい。あくせく働くことが嫌いな楽天的性格、ファイトに欠け気が弱くて人からの頼まれごとを断ることができません。大業をなすカに乏しい。芸術的で、多芸多趣味、しかも明朗で温和で礼儀正しく聡明でもあります。この星は太過(三つ以上ある)するのを嫌います。自己本位になりやすいから、女性でこの星が多いと恋愛遍歴の傾向が強い、食神の人は話好きです。
傷官(しょうかん)

神経質でプライドが高い、人との協調性に欠け対人関係で円満にいきません。人情家で自分を頼る人や弱者に対して奉仕的だが思着せがましい点があり、人にけむたがられる。頭脳がすぐれており、学者、芸術家として型破りで成功した人が多い、おしゃべりで毒舌家。秘密を守るのが不得手。
印綬(いんじゅ)

生まれつき才能もあり、学業もよいが、母親の過保護、 過干渉を受けやすい。理知的で、冷静で、おとなしく、情愛も厚く同情心も深い。やや自己中心で我ままな点があり、一見おとなしそうで負けず嫌いです。プライドが高く案外お金に汚い点もあります。君子の風格をもっています。
偏財(へんざい)

一般に多趣多芸で、ものに淡白だが、社交性に富み、親分肌で、お金にもこだわらない。「正財」はコツコツと働いて得たお金ですが「偏財」は流動的に入ってきたお金という意味。一代にして財を成す人は「正財」よりも「偏財」が多い。恋愛問題でトラブルを起こしやすい多情多感なタイプ。移ろいやすい性格で何事にもこだわらずひょうひょうとしています。男性は酒をたしなまなければ女を愛するといわれるように女性を愛する性格です。交際好きで駆け引きが上手というところから商人にうってつけの性格。
正財(せいざい)

正財は労働による当然の報酬として得た財産を意味します。真面目できちんとした曲がったことがきらいなタイプ。青任感も強く、頼りがいがあります。飾りっけのない一本気な人。長い間に信用を得ますが、合理主義で人問的に面白味がかけるかもしれません。律儀で細心まじめ、倹約家、度を越すとけちん坊。
正官(せいかん)

「正官」は組織の中で要職につくことを示し、規律や節度を重んじる星です。家系正しく、品位も高く、才知に優れています。几帳面で、礼儀正しい人で、真面目すぎてユーモアに欠け、柔軟性が少ない。見栄っ張りで交際も多く、金放れもよいが本心は金に執着も強い方です。まずは正義感です。
偏官(へんかん)

頑固で反逆心も強く、一匹狼のタイプ。激しい気質を心の中にもちながらとかく陰気でくよくよしやすく、案外苦労性です。仕事はよくこつこつと精力的にやりますが、一面反逆者として、とかく職場や家庭などからはみ出しやすい傾向。アイデアにも富み、活発、活動的、決断カがある。反面、がさつで、荒っぼく粗暴、偏屈、昔の豪傑には偏官が多かったと言います。浪花節的で義理人情に厚く、好んで争ったりします。策を弄したり、酒色におぼれたりして人に嫌われたりする反面、親分肌で人の面倒をよく見ます。
偏印(へんいん)

機敏さがあり、おっちょこちょいで移り気、気が変わりやすく、持続力に欠けます。気持ちにムラがあり、好奇心が強い。せっかちで頑固。頭が良く切れるのでいろいろな面に才能を持ち、独立しますが、過信して敵をつくりやすい傾向あり、まずは利ロな人です。